PICK&UP No.54 税理士法人 平塚丸岡合同事務所 -石巻市-
(第2回目)
「石巻ハーベスト奨学金」
創業60年を記念し実施開始
令和5年に60周年を迎えた税理士法人平塚丸岡合同事務所が発足した「石巻ハーベスト奨学金」の授与式が令和6年10月18日に石巻市の割烹 滝川にて行われました。
ふるさと石巻で職業会計人に!
努力する若者を応援
石巻ハーベスト奨学金は、石巻地域の次世代を担う税理士・公認会計士など、会計専門職の人材育成を目的として、令和5年(2023年)からスタートしました。この奨学金は、国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)のターゲット4「高い教育をみんなに」の達成に向けて、専修学校等での資格取得を目指す学生に対し、修学援助として資金の一部を給付するものです。地域の未来を支える人材を育て、会計・税務業界に優れた人材を輩出することを目指しています。
「目標を持ち、努力を重ねている若い学生さんたちの力になれればと願っています」と語るのは、丸岡所長。この奨学金の設立には、平塚会長の青年時代の苦労や努力、そして税理士として地域に貢献し続けてきた姿を間近で見守ってきた丸岡所長の深い思いが込められています。地域への感謝と未来への希望を胸に誕生した「石巻ハーベスト奨学金」は、多くの若者に新たな一歩を踏み出す勇気を与えています。
夢へと踏み出す4人──
その瞳には未来が輝いていた。
書類審査、面接での選考で、本年度の石巻ハーベスト奨学金は、石巻管内の税理士・公認会計士等会計専門職を目指す4名の方に授与されました。
奨学生代表挨拶では、奨学生として採用された佐々木創紀さんから、平塚丸岡合同事務所への感謝の気持ちと、これから地元石巻で将来活躍するために、目標に向かって進む決意が語られました。
学校と連携し
職業会計人の育成をバックアップ
奨学生の皆さんへ、奨学金制度を発足した所長の丸岡美穂さんから。父である同所平塚会長が資格を取得した頃の話、そしてご自身は大学と専門学校とのダブルスクールで資格取得へ向けての勉強をした頃のご経験を語られました。「資格を取得してからも、地域の皆様に貢献していくには、色々な経験と勉強を続けて行かなくてはならないのですが、まずは資格取得にむけて頑張ってくださいね!」と優しくエールを贈っていました。
授与式の後には、会場である割烹滝川さんの旬の食材を使ったお食事を堪能しながら、懇親会が行われました。
来賓の石巻商業高校の佐藤校長より、奨学生である在学生、卒業生へ向けて激励を贈られました。石巻商業高校では、商品開発をしたり販売実習をする石商マーケットの取り組みや、地元の小学生の居場所作り「ケアブレンドカフェ」など、地域に愛される魅力ある学校づくりに努めたいと語られました。地域と共に学ぶ教育方針が今回の地元で税理士を目指す生徒さんの誕生に繋がっているのではないしょうか。
仙台大原簿記情報公務員専門学校の門田校長からは、「高齢化社会、少子化という問題がある昨今、私たちにいったい何ができるかというと、「学ぶ意欲、働く意欲」を持った若者に質の高い教育で職業会計人の育成をすることが大切だと思っています。地域の皆様方、高校の先生方と連携をとりながらこれからも職業会計人の育成に力を入れていきたい。」と力強く語られました。
4名の方がこれまで学んできたことや、将来に向けた決意や目標が語られました。「税理士になって石巻を住みやすい街にしたい。」「税理士になって地元に貢献したい。」和やかに宴は進み、同じ目標を持った仲間同志、徐々に打ち解けあっているようでした。
自身の体験談でエールを!
先輩方からのメッセージ
懇親会も終盤に差し掛かり、平塚丸岡合同事務所のスタッフの皆さんが、社会人として、そして職業会計人としての経験談を、ユーモアを交えながら奨学生4名に語りました。日頃からコミュニケーションを大切にする同事務所ならではの、簡潔で心に響くスピーチに、学生たちは真剣な表情で耳を傾けていました。
この業界に飛び込んだきっかけや、入社した経緯、今の目標などを、これから同じ業界へ羽ばたく若い4名を前に、優しく丁寧に詳しく語られる姿がとても印象的でした。「資格取得はあくまで通過点、そこからもさらに色々なことを経験して学んで頑張ってほしい。」「これから、色々な壁にぶつかるかと思いますが、応援していますので頑張ってください!」とあたたかいメッセージが贈られました。
これからも応援
可能な限り続けて行きたい
「この奨学金を少しでも助けにしていただき、資格取得へ向けて頑張っていただきたいです。これからも地元で職業会計人を目指す若者の応援をしていきたいです。」と丸岡所長。
今回の奨学生授与式には、保護者の方も参加されお話を聞くことができました。
「まさか、うちの子がこんな目標を持っていたなんてと、奨学生を申し込む意志を聞いた時はびっくりと同時に嬉しかったです。奨学生にも選んでいただけて、ありがたいです。」「女手ひとつで育ててきて、地元を離れて進学か就職するのかとばかり思っていたところ、地元からも離れないで、このハーベスト奨学金の話とともに会計士になる夢があると聞き、口では言わないですが私に心配をかけないようにと本人なりに考えてのことなのだと思い、感動しました。」と、教えてくださいました。
親への感謝と地元への思いを胸に、職業会計人を目指して奨学生に挑戦した、温かな心を持つ皆さん。その姿はとても頼もしく、近い将来、地元の事業者にとって会計や経営の頼れるパートナーとなる日が楽しみです。
文・写真 上野恵美
税理士法人
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