投稿日:2025.05.26
ずっと気になっていた和菓子屋さん

石巻市中央にある、笠屋さんというお菓子屋さんはご存知ですか?
まだ入ったことがないお店で、前を通るたびに気になっていたお店でした。
今日やっと入ることができ、いろんなお話を教えていただきました。

私が購入したのは、リーフパイとごまがんづき、貝の形のおまんじゅうと茶通。
どれもやさしい甘さのお菓子でした。他にもマドレーヌなどもありました。
作りたてのお菓子はとても美味しかったです。

壁にかかっている写真のことを聞くと、お店の方が親切に教えてくださいました。
このお店は戦前からあるお菓子屋さんで、何回も建て替えて今に至るそう。
戦時中は、中瀬に造船所がたくさんあり、お店の前には大きな電報電話局があり、敵国に狙われやすい場所なので、立派な建物は敵に狙われないように自ら壊すようにと国から命令を受け、家を壊したそうです。
ご近所の方が躊躇している中、まずうちが壊し始めたらみんなも腹を決めて壊せるだろうと思い笠屋さんが一番先に壊し始めたそうです。

昔使っていた法被が、蔵からでてきたそうで飾ってありました。
綺麗な紺色の形が素敵な法被でした。
そして、貴重な戦前の写真をよく見ると、石巻みやげの文字を発見!隣には「もなか」と昔の字で書いてありました。お客さん来て注文を受けてから餡を挟んで売っていたそうで、作りたてほやほやのもなかは、さぞかし美味しかったのではと思いました。
昔の地図や地元を代表する画家、浅井先生の絵も飾ってありました。
石巻の懐かしさを感じる雰囲気のあるお店でした。
by MOOKS記者 2階からめぐすり