PICK&UP No.11 株式会社布施商店 -石巻市-(全2回・後編)
ギョ!(魚)っとするほど美味しい
ヒラメの餃子の海(産み)の親、布施商店
先月から2回に渡ってお送りしている布施商店さんのご紹介。
今回は、新商品である「三陸産ヒラメの餃子」にスポットを当てさせていただきます。
三陸産のヒラメから溢れ出る魚汁。
無添加の出汁作りから力を入れた珠玉の逸品。
一度食べたら忘れられない、新感覚の「三陸産ヒラメの餃子」。
布施商店さんの「三陸産のヒラメ餃子」は、東京都目白にある「ブラッスリーラ・ムジカ」オーナーの梶村シェフ監修のもと開発されました。
獲れたての鮮度の魚をふんだんに使い、プロのレシピで作るお惣菜は、聞いただけでも間違いない美味しさというのは想像できると思いますが、まずは誕生するまでをご紹介します!
皮は地元の餃子屋さんが作っているそうで、具材は全国各地の選りすぐりの食材を厳選して作られています。主な材料は、ひらめ、たら出汁、キャベツに玉葱、黒えのき、ほんのり青じそ、白ワイン等。たら出汁は無添加の出汁を自社で製造しています。無添加の出汁の風味の良さと優しさが、食べた瞬間口の中に広がります。
限りある海の恵み。
一尾の魚を余すところなく、いただく為に
餃子の原料の一部に、お魚のアラ(頭や骨)、切れ端を使用して味に旨みや深みを加えています。
お魚のアラ、切れ端の多くは、魚の餌として二次利用されるそうですが、形は違っても美味しい魚の一部。水揚げされる魚の量が年々減少傾向にあることを懸念して、丁寧に隅々まで商品として美味しく加工製造して、出荷することで、貴重な海の資源である海産物を余すところなく利用し、喜んでいただきたいという強い思いが、布施社長がヒラメの餃子をはじめとする加工食品の開発に踏み出したきっかけだそうです。
「石巻から世界中の食卓に笑顔を」
布施商店さんの挑戦は続きます!
布施社長は、「水産資源が減少していく日本において、魚一匹を無駄なく余すことなくいただくということは、いただく魚に対する最大の感謝であり、持続可能な社会を実現する為にとても大切なこと。さらには、美味しく食べることで一匹から生み出される付加価値の総量が上がれば、我々仲買人が魚を現在よりも高く買うこともできるようになります。我々が魚を高く買うことが出来れば、漁師の人達や、水産品流通に携わる人達にも金銭的な面で還元できることも多くなるはずなのです。我々だけでなく、水産業界全体が魅力的な仕事で盛り上がらないと、美味しい水産品を未来永劫食べ続けることは難しいのです。」とおっしゃっていました。
自社のことのみならず、水産業界の未来を見据えて展開している布施商店さんの挑戦に目が離せませんね。
布施商店さんのお魚、お惣菜が気になった方は下記のEC サイトより購入が可能ですので、ぜひ一度ご賞味ください。
ちなみに、最初はそのまま!2 度目からは、「お醤油と、お酢」で召し上がるのが、布施社長お勧めのヒラメの餃子の食べ方だそうです。ぜひお試しください。
写真・同社提供 取材・文 上野恵美
株式会社布施商店
住所
〒986-0022 宮城県石巻市魚町3-4-13
TEL 0225-94-2266
受付時間 平日8:00-16:00