PICK&UP No.39 株式会社電業社 -石巻市-
社会を「もっと、面白く」
社員とともに新しい挑戦を!
今回は、石巻市で面白い事業展開をされている株式会社電業社の秘密に迫りました。主に社員さんに会社の魅力を聞くことができました。心にズドーンと来る名言もたくさんいただきました。なので、見出しのコピーは、社員さんの名言で構成する新しいパターンでお送りします。リアルな現場の声、お届けします!
昭和48年創業。変化を楽しみ進化する。
電気関連事業、飲食事業、商品開発
海外人材育成、不動産事業、ホテル経営
様々な仕事を創造
インタビューに答えてくださったのは、代表取締役の木村秀社長(以下木村社長)はじめ、人事部部長の阿部さん、事務の佐々木さん勝又さん。株式会社電業社は、昭和48年女川町で有限会社木村無線電業社として創業、そしてラーメン店「らーめん奉蘭」をオープンし、会社もラーメン店も三代に渡り受け継がれています。会社とラーメン店は、その後時代とともに石巻の南浜町に移転し、さらに大崎、仙台、関東、と事業所を拡大し電気事業を発展させてきました。
「もっと、面白く」を求め続ける
木村社長の熱い思いと
社員さんのアンサー
木村社長にお話を伺って、一番印象に残ったことは「人を大切にすること」でした。株式会社電業社は、福利厚生の見直しや手当の追加が随時行われている珍しい会社。社長自ら、社員の状況を考え、環境変化に合わせて働き方を進化させています。社内の制度や福利厚生の改革を継続的に行うきっかけとなったのは、木村社長ご自身の結婚だったそう。ご自身が結婚し、家族の大切さを改めて実感。さらにお子さんが誕生し子育てを経験し考え方の変化があり、社員が結婚をした時の気持ち、小さいお子さんを育てている女性社員の気持ちが分かり、より働きやすい制度に変えていったそうです。代表的なものは、子育て世帯に毎月支給されている会社独自の「子ども手当」があります。
社員と社員の家族が楽しいと
良い循環が生まれ
会社も良くなる
「考え方が、今のように変わったきっかけは結婚です。よく震災を機にとか、そういう感じで聞かれることがあるんですが、私の場合は、結婚が大きかったですね。守るべきものができ、そのためにはどうしたら良いのか考えるうちに、自分と会社を成長させてくれました。」と木村社長。社員のことを家族のように考え行動するようになったターニングポイントは、【結婚】だったという木村社長は、「社員と雇用契約を結んでいるけれども、同時に例えば旦那さんの方が社員だったら奥さんにこのお給料で、この働きかたで雇うのをご了承いただけますか?という気持ちになるので、社員のご家族と契約しているのと心持ちは同じ。みんなが幸せでないとやっぱり楽しくないし、良い循環は生まれないと思うんですよね。」
「自分を底辺に置け」
と自分に常日頃
言っています
「私自身が、自分以外を先輩だと思って人と接するようにしています。そうすると、周りの人から色々教えてもらえる。ありがたいなぁと思います。結婚にも教えてもらったし、結婚は墓場と言う人もいるけれど、家庭を持ちたくなるような、持っても安心だなと思ってもらえるような会社を作っていきたい。震災の時もでしたけど、苦しいことを楽しいことに変えていく努力は全力でやって来たので、私に関わってくださる方が楽しく生活していく事が願いです。」
エピソード01 素敵な勘違い
「待ってるから!」
まずは、電業社の特徴はと社員さんにインタビューすると、働きやすさを感じるエピソードを聞くことができました。過去に体調を崩し、長期休業を余儀なくされてしまった社員の勝又さんが、復帰の際に診断書をもらうために病院に行った時の事。復帰前の勝又さんとしては、ドクターからどんな診断を言い渡されるのかとても緊迫した空気の中、ドクターからの質問が「ところで、どんな会社なの?」と質問をされ、勝又さんは「個人を否定しない会社です!」と自信を持って答えたそうで、でもドクターが聞きたかったことはどんな業種なのかという問いだったようで、すごく恥ずかしかったとともに、その数秒でひねり出した嘘偽りない言葉に会社の魅力が凝縮されていました。一緒に付き添ってくれた同僚の佐々木さんは、「間違いに気づいて笑いを堪えるのでやっとでしたよ。」と楽しそうに教えてくださいました。
「個人を否定しない会社です!(キリッ)」
by 事務の勝又さん
勝又さんは、止むを得ず休業が長引いてしまい、もしかしたら戻る場所は無いのではという不安が生まれていたそうですが、木村社長の「待ってるから!」の一言を信じて、勇気を出して無事復帰を果たしました。「社長…口だけじゃなかったんだ!!この会社のために、頑張ろう。自分には何ができるだろう?自分にできることで会社を良くして行こう!」と強く思ったそうです。「一回、入社を検討している方がいたら会社に是非見学に来て欲しいんです。そしたら分かるから。日頃から社員の意見が潰されない会社ってすごいと思うんです。ちゃんと聞いて、考えていただける。例え話ですが、言いづらそうに密かに悩んでいたり、壁を作ったとしたら壁を壊して聞きに来てくれるくらいの(笑)あたたかい会社です。」
エピソード02 子どもを連れて働ける
成長の道筋に感謝
「止むを得ず、学校に行けない日でも仕事には出勤しなくてはならない時もありますよね。そんな時、社長が子ども連れてきていいよと言ってくれて助かっています。本社の事務所も、らーめん奉蘭でもそれは一緒で、子どもにちょっとお手伝いさせたりしながら、職場で過ごせる環境がとても有り難く思っています。生活環境、家族のことまでを考えて家族全体を社員のように考えてくれる会社なんです。それから、事務で採用されたけれども、個人の得意分野を引き出すように、催事の際には得意そうな仕事を割り当てて才能を開花させてくれたり、道筋を立てて、道を作ってくれて成長させてくれるんです。」と事務の佐々木さん。会社のピースとしてではなく、一人の人としてしっかりと見てもらえる事が、この会社のためにもっと頑張りたい!自分を高めよう!と思わせてくれるんだそう。
多彩な事業展開の中の軸
プラント電気工事部門と
警備システム設置専門チーム
電業社の電気関連事業は、大きく2つに分かれています。日本全国で本格的な電気工事や発電所プラント施設建設などを施工図作成から工事までワンストップで対応する部署と、警備システムの構築・監視カメラ・センサー設置などを幅広く行なっている部署があります。お客様の暮らしに役立つ「安心」をサポートするやりがいのある仕事です。その中でも、今回は、事業拡大のために防犯カメラやセキュリティシステム設置業務の人材を募集しています。
防犯意識が高まる時代に
警備システムの設置の需要が
高まっています
同社は、かねてから防犯カメラや警備システムのアルソックの仕事を請け負っており、昨今警備の強化が大切になって来るとともに、新たに事業拡大を計画しているそうです。設置技術を1から丁寧に教えてもらえる環境なので、初めての方でも安心して技術を吸収できます。人事部部長の阿部さんは、「電気工事を製図から施行までワンストップで対応している部署や、全くの異業種の事業も多数展開しており、勤務していく中で、会社内での部署異動の相談も柔軟に対応しているので、安心して飛び込んで来てください!」とおっしゃっていました。
海外の技能実習生を受け入れ
石巻から世界貢献を
「人を大切にすること」をモットーにしている電業社ならではの取り組みをご紹介します。電業社ではベトナムから技能実習生を受け入れています。プロの技術者になって祖国に戻って活躍できるよう、日本の技術で世界に貢献しています。同社は必ず、技能実習生の祖国へ足を運び家庭訪問をするそうです。国内外関係なく、社員を家族のように思い、ご家族をお預かりしているので、故郷のご家族にも安心してもらえるように始まった取り組みです。現在は、現地法人立ち上げを目標とし、実習終了後故郷でもずっと一緒に働いてもらえるよう計画中。その為、お互いを知るためのコミュニケーションをとても大切にしているそうです。
社内はいつも明るく
風通しよく
レクリエーションで社内の交流も大切にしています。そして、夏休みになると事務所やお店にお子さんたちの笑い声が加わります。「働く親にとって、預けられない時に一緒に出勤できる環境はありがたいです!」と社員さん。「今までルールにないものでも、改革して良くなるならば、取り入れよう!」と、社員が困っているとすぐ動いてくれる、会社=木村社長の魅力を社員さんがたくさん教えてくださいました。前例にとらわれないオートクチュール経営に目が離せませんね。次回はさらに電業社さんの別な事業をご紹介します。ぜひお楽しみに!
【次回予告】電業社の
飲食事業&ホテル・不動産事業
文:上野恵美 写真:狩野良介 酒井志帆 一部同社提供
株式会社電業社
宮城県石巻市元倉2丁目2-20
tel. 0225-93-6627