PICK&UP No.49 障害福祉施設みらい
~合同会社タカワ~ -東松島市-
全力で寄り添う仲間とともに
生活介護、就労支援を
この地元で
今回は、東松島市大曲で障害のある方の生活介護・行動援護・就労支援B型・居宅介護・通院介助を行う、障害福祉施設みらいさんの深掘り取材です。
利用者さんに寄り添って、ともに楽しく過ごせる毎日を提案されています。
その「みらいさんでの過ごし方」を代表の佐藤正子さん(以下:佐藤代表)にお話を伺いました。
生まれ育った地元の
自然に触れられる環境で
無理なく、楽しく…あなたらしく!
佐藤代表は、石巻市水押出身で、中学生の時に京都に住む叔母さんから「同志社高校受験してみる?」と言われ、興味本位で受験し同志社高等学校へ入学。卒業後、自動車会社に長く勤められ、その後プロのエステティシャンとなり美容業界に転身。もっと人のために働きたいと障害福祉施設へ転職。働く中で、障害副施設の利用が難しいと判断され、受け入れ先が無くて困っている方々が、たくさんいるという障害福祉の現状を現場で知り、いてもたってもいられなくなり「私がその受け入れ先になる!受け入れ先がない方々と、そのご家族の力になりたい!」と強く思い障害福祉施設の開設を考え手続きを開始。長男が営んでいた個人事業(建設業)を合同会社タカワとして法人化し、令和2年4月に東松島市大曲で「障害福祉施設みらい」としてスタートしました。
生活介護と就労継続支援B 型
行動援護・通院介助
様々なニーズに応えたい
生活介護とは「障害福祉サービス」の一つで、障害者支援施設や生活介護事業所などの現場で、食事・入浴・排泄といった身体介護や、掃除・洗濯・炊事といった生活援助など、利用者の方の日常生活や自立を支援することです。レクリエーションを行ったり体を使った機能訓練など、施設によって活動内容はさまざまです。
障がいのある方を対象とした支援のなかで、「就労継続支援B型」というものがあります。一般企業での就労が難しい方に対して、就労や生産活動の機会を提供するサービスのことで、生活援助や自立支援を目的とした生活介護と支援内容は全く異なります。みらいさんは、利用者の方の一人一人の状況やご家庭のご希望に合わせて支援をしているそうです。
親戚の家に遊びに来たような
落ち着いたお家のような空間
初めて伺った時に感じたことは、職員さんの対応や環境がまるで親戚の家に遊びに来たような、やさしいあったかい雰囲気だったことです。
利用者さんはそれぞれ持っている障がいが異なるため、職員の方々はそれぞれの個性や事情に合わせて、きめ細やかに対応を変え寄り添いながら、楽しく有意義な1日を送ることができるようにサポートしています。
広い庭で軽作業をしたり、ハウスで野菜を育ててみんなで収穫して食べたり利用者さんのペースに合わせて無理のないように過ごし方を考えています。
送迎はもちろんのこと、散歩や入浴サービスもあり、程よく体を動かす時間とリラックスできる時間を大切にしてるそうです。
「人によって、得意不得意も個性」
毎日が幸せであるように
無理せず個々のペースに合わせて
みらいさんの朝は利用者さんの方の健康チェックからはじまります。そして体操や散歩、個別の活動や入浴支援などを行います。昼食が終わると、ゆっくりお昼休み時間です。午後からはレクリエーションや敷地内での園芸や農作物の水やり、空き缶の仕分け作業やクラフト制作など、それぞれの活動に入ります。「利用者さんによっては、できないことやできない日もあるので、様子をみて疲れたな、不快なのかなという体調や感情の変化に早く気づいてストレスをかけないように支援員みんなで見守り、尚且つ少しずつ集団で過ごす際のルールをそれぞれのペースに合わせてお伝えしていきます。クラフト制作やカラオケもみんな好きで、盛り上がるんですよ!一番は利用者さんが楽しく心ゆたかな1日であるようにと思っています。」とサービス管理責任者の駒場さん。
季節を感じて心ゆたかに
1日、1年を丁寧に
ともに感じていきたい
四季折々のレクリエーションで心身のリフレッシュ効果とストレス解消の効果が期待できるそう。体操やアクティビティにより、ストレスを解消させるためのホルモンが分泌されるそうで、脳の機能を高める効果も見込めるようです。
レクリエーションでは、職員さんや他の利用者さんと交流する機会が増えるため、自然とコミュニケーション能力が鍛えられます。利用者さんの心身の健康維持のために、とても大切にしている活動だそうです。
手作りの昼食の時間は
利用者さんの楽しみのひとつ
利用者さんと一緒に育てた野菜を収穫して、お昼やおやつに調理して提供することもあるそうで、手作りのお料理は利用者さんに大人気であっという間に完食してくれるそうです。「〝達成感につながり心も満たされるよに〟という願いから、自分たちで育てた野菜で色々なものを作って提供しています。喜んでいただけるので嬉しいです!」と生活指導員の赤間さん。利用者さんも「おいしいよ!!」と感想を教えてくださいました。
疲れも吹っ飛ぶ
利用者さんの最高の笑顔が
最高の栄養剤
介護福祉は体力勝負。「1日体当たりで全力で動いていると、疲れることもあるんですが、利用者さんの笑顔を見ると疲れもどこかに飛んでいきますね。ご家族の方にも、〝ありがとう〟と笑顔で言っていただけると、本当にやってて良かったと思います。色々と業界のことを知ってからだったら自分で施設を作ろうだなんて思わなかったと思います。この事業をやれたのは、まだ何も知らなくて助けたい!という気合いだけだったから逆によかったんです。職員のおかげで助けられながらやっています。毎朝神棚に〝皆様のおかげさまです〟と感謝して手を合わせるんですが、本当に職員は自分から気づいて動いてくれるので、気持ちが良い人ばかりで感謝しています。」と佐藤代表。
受け入れ先がない
障害者さんの支援を
必要としている方へ
「施設での受け入れ先がなく、お悩みの方がいましたら是非、ご相談いただきたいです。地元のみならず仙台から通われている方もいらっしゃいます。入浴サービスもとても喜ばれています。決して一人で悩まずに、気軽にお電話ください。安心してお任せください。」と佐藤代表。
毎日ハツラツと朝早くから夕方まで利用者さんの支援を行う職員の方々は、まさに利用者さんの家族のようでした。ぜひ、お悩みの方がいらっしゃいましたら、下記の障害福祉施設みらいさんのお問い合わせ先へご連絡ください。そしてお近くに必要としている方がいらっしゃいましたら是非、教えてあげてください。MOOKSからも、ぜひ宜しくお願いします!
文・写真:上野恵美 写真一部同社提供
障害福祉施設みらい
~合同会社タカワ~
〒981-0502
宮城県東松島市大曲字筒場9-5
TEL:0225-98-5461