投稿日:2022.07.08

防災シェアルーム
BOUSAI SHARE ROOM

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みやぎ東日本大震災津波伝承館

石巻市南浜町にある『みやぎ東日本大震災津波伝承館』が6月で開館1周年を迎えました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災から11年。
みやぎ東日本大震災津波伝承館では、震災の記憶を伝えると共に、あの日の教訓を未来に語り継ぐための活動が行われています。

特徴的な形をした伝承館の建物。
建物の一番高い北側の屋根の高さは6.9m。この地を襲った津波が停滞したときの高さです。

館内では「かけがえのない命を守るために、未来へと記憶を届ける場」というコンセプトのもと、津波の映像や被災者の証言等により、津波から命を守るためには『逃げるしかない』ということを訴える映像をはじめ、伝承活動をする団体等の取組紹介を通じて、教訓が伝えられています。

◇  ◇  ◇

『津波は恐ろしい』
『すぐに、より高い所に逃げる』
『一度逃げたら、決して戻ってはいけない』

「揺れの大きさから、津波が来ると思いすぐに避難した」「家族に津波が来ることを伝えようと自宅に戻った」「地震のあと、自宅の片づけをしていて すぐに避難しなかった」と発災直後の人々の行動は様々なものでした。
しかし、“その行動が生死を大きく分けた”という人も多いかと思います。
津波から命を守るためには“逃げる”ことが最優先。
自分の身を守ることができるのは、自分だけです。
観測史上最大級の地震・津波による甚大な被害とその全体像を知り、“津波から命を守る”ための意識を高め、将来の危機に備える行動をじっくり考えましょう。

館内順路の後半には、震災からの復興やこれからの未来へのメッセージ等の映像展示があります。東日本大震災を経て生まれた、まちを元気にし地域を立ち上がらせる取組や施設の紹介、県内各地の語り部団体の活動の様子を知ることができます。
震災遺構や伝承施設など、現地へ赴くきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

震災の記憶と教訓を長く後世に伝え継ぐこと。
被災地の再生と復興に向けて、人々と地域が力を合わせて歩み続けること。
それらの未来への誓いを新たにするための場として生まれた「みやぎ東日本大震災津波伝承館」から、次なる災害への備えを確かなものにできるように。

取材:酒井志帆

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