投稿日:2025.06.09
防災シェアルーム
BOSAI SHARE ROOM
3.11を風化させず、防災の知識をシェアするコーナー
経験者さんから学ぶ、もしもの時の大切な事。
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SHARE 14 知っていますか?『みやぎ県民防災の日』

SHERE10 火の用心!冬に聞こえてくる“カーンカーン”の音ってなあに?・SHARE12 日常の“当たり前”を防災・災害への備えにリンク!に引き続き、東松島消防署様の取材第3弾!今回は東松島消防署 救急救命士の日野武志さんにお話しを伺いました。
毎年必ず見聞きする「防災訓練」のお知らせ。防災訓練は毎年6月に各地域で実施されています。ではなぜ6月に?と日野さんに聞いてみたところ「6月12日の『みやぎ県民防災の日』に合わせて防災訓練などが行われています」と教えてくださいました。
防災意識の高まりと防災訓練
では実際にどのくらいの方が防災訓練に参加しているのでしょうか?日野さんがここ2年間の東松島市の防災訓練参加率を教えてくださったのでシェアします!

令和5年度と令和6年度を比較すると、防災訓練への参加者が498人増えています。これは市民の4人に1人が参加している計算になるそう。「過去の資料では『市の総合防災訓練において目標を上回る市民の参加があった』と報告されています。東松島市は宮城県北部連続地震の経験もあるからか、皆で一致団結して同じ方向を向いているイメージが強いです。東日本大震災で甚大な被害を受けた地域なので、その経験から防災意識が高まっています。防災訓練への積極的な参加は、地域の防災力向上に寄与していると思います」と日野さん。

防災訓練への参加率は全国平均で25%(NTTドコモMobile社会研究所調査値)なので、東松島市の令和6年度の防災訓練参加率は全国平均と同等と全国的に見ても高い水準になっています。

全国的に見た際に防災訓練参加率が高いのは、実は静岡県。参加率は65%ととても高い水準となっています。ここ近年ニュースでも見聞きする機会が増えた「南海トラフ地震」に備える防災意識の高まりや県からの呼びかけにより参加率が上がっているのではないか、とのこと。地震や津波だけでなく、大雨、波浪、高波、噴火など自然災害はさまざまです。状況により避難の仕方も変わってくるので、いろんな状況を想定して備えていきたいですね。
『みやぎ県民防災の日』を知ろう!
『みやぎ県民防災の日』は、1978年6月12日に起きた「宮城県沖地震」を教訓に県民の防災意識を高めるため毎年6月12日に制定されました。
この日には防災訓練の実施や東日本大震災からの復旧・復興状況を紹介するパネル展示が行われ、地域の安全と安心を守るための重要な日として災害への備えを見直す機会とされています。日野さんは「消防学校で企画をやったり年々新しい取り組みが行われています。以前は災害時にはヘリを飛ばして上空から各地の状況を把握する方法が多かったですが、今はドローンを複数飛ばすことでより早く、細かに情報収集ができるようになりました。素早く情報を得て、それらを映像でしっかり伝えられるようになったのは大きいと思います。情報の伝達は加速化しても、物資が届くまでは時間がかかってしまいます。そのため、それぞれがしっかり備蓄しておくことが大切になってきます。災害時の食事は一時の娯楽にもなります。災害非常食のクオリティも上がってきているので、みやぎ県民防災の日に合わせてぜひ楽しみながら準備してほしいです」と語ります。

「何かあったらこうしよう」
事前に決めておくと心強いこと
災害が起きたら———きっと誰しも焦って頭が真っ白になってしまうことでしょう。だからこそ、事前に考えて備えておくことが「その時の行動の第一歩」を早くしてくれるはず!「みやぎ県民防災の日」を地域の防災訓練を機に、災害時の行動について家族で話し合ってみませんか?
「まずは防災訓練でやってみる、そして家族で話し合っておく」をさらに深掘りし、どんなことを意識すべきか、どんなことを家族で話し合ったらいいのか、避難方法に悩んだらどうしたらいいか、など詳しく日野さんに教えていただきましたので、次回防災シェアルームにてご紹介いたします!

★東松島消防署では、防災について広く発信すべく様々な活動をされています。
普段の訓練の様子はMOOKSLOGをチェック!➤ おもいがけず!東松島市消防署見学
【石巻広域消防公式ホームページ】
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